プロの学校

なんでもできる平均人(ジェネラリスト)より、これが強みだというプロフェッショナルを目指せ! プロの自分をつくる極意を伝授。 成長を続けるための「心・技・体」入門。

2015年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年07月

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ライザップは売上もコミットできるか?

ライザップは売り上げもコミットできるのか



スポーツジムライザップは、
腹の出た中年親父の赤井英和さんが
プロボクサーの頃のように見違えるように変身したCMで、
一気に認知度が高まった。

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ライザップを運営する健康コーポレーションでは、
このCMの反響で通常、月間3000件の問い合わせ件数が7000件と倍増。

これまで利用者が女性6割、男性4割で、
年齢層が女性は20代〜40代中心だったが、
CMのおかげで赤井さんと同世代の50代男性からの問い合わせが増加しているという。

現在38店舗では約6000人がトレーニング中で、
そこに500人以上の順番待ちがいる。
創業3年目の2015年3月期末の売上高は100億円だが、
200億円に向かって成長しつつある。

順番待ちが発生するほどの人気だが料金は高い。
2カ月間トレーニングする標準コースで、29万8000円。
プラス入会金5万円も必要。
個別トレーナーの指導で、週2回、1回50分の筋トレを行う。

初回のカウンセリングで、
体重やウエストサイズなどの数値目標と
「◯◯のようになりたい」という目指すイメージも決める。

また、毎日の食事指導も低糖質・高タンパクの食事を徹底し、
毎回食事の写真を撮ってトレーナーにメールで報告すると
細かい指示が飛んでくる。

トレーニング開始後30日間は、
食事報告などの条件付きで全額返金保証しているが、
返金は全体の3~4%程度。

高単価のサービスであるが、他社よりも原価率が低い。
特に地代家賃が通常20%に対して、4%、水道光熱費は、10%に対して1%、
設備維持費が5~8%に対して1%といずれも低い。
実際に5畳ほどの広さの個室ブースにあるのは、
大きなベンチプレスの機械のほかは、
バランスボールや腹筋用のマットくらいなので、
水道光熱費や設備維持費は低い。

また店舗の立地が、大通りには面しておらず、
しかもビルの2階などに入居しているので、
誰かに教えてもらわないと気づかない。

広告宣伝で集客するので、店舗が駅から近い必要はなく、
ビルの地下でも地上でもいい。

それで地代家賃も抑制できる。
坪当たり売上高は年間約250万円で、粗利率も高いので、
広告投資ができ、宣伝することでさらに売上が上がる
という善循環のモデルになっている。

ただし、
広告宣伝だけで、売上アップするにはいずれ限界がある。
次の一手は、利用期間をいかに伸ばしていくかだろう。

今の所、瞬間風速のダイエット一本に集中特化しているが、
これからはダイエットから、健康維持を訴求するはずだ。

健康維持なら長期間通ってもらえる可能性が高い。
さらに、比較的お金に余裕のある50~60代のシニア層をシフトさせていくだろう。
いずれ60歳代のシニアがみるみるうちに健康的に変わるというCMも打つに違いない。

高齢化社会にも一石投じるユニークなビジネスモデルになる可能性が高い。
取り組み中の事業に加えて、これも面白いチャレンジではないだろうか。



天崎拝
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選択と集中という戦略の落とし穴

選択と集中という戦略の落とし穴


シャープという会社は、なぜシャープなのか。
創業者の早川徳次氏は発明家であった。

徳次氏が今から100年前に売り出したのが、シャープペンシル。
1952年に国産第一号のテレビを発売、その後総合電機メーカーへ。

そのシャープの2015年3月期業績は、300億の黒字予想から、
一気に300億の赤字に転落。
中国のスマホ向け液晶事業が販売不振に陥ったことが要因。

シャープは、液晶事業を分離し、
日立やソニーなどの液晶部門を統合させた
ジャパンディスプレイに合流させるという
経産省主導の再編が動き始めている。

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しかし、液晶事業を高値で切り売りしただけで再建できない。
そもそもシャープ凋落の発端となったのは、
大型液晶テレビ事業の大誤算だった。

1998年、液晶技術の「オンリーワン企業」として、
国内のテレビをブラウン管から液晶に置き換えると宣言した。
当時規模が小さく赤字だった液晶事業は、世界最先端の技術であり、
そこに経営資源を集中投資した。

こうして出来上がった亀山工場は、
世界の亀山モデルと言われた。

まさに選択と集中の典型的な戦略だ。

更に、
09年、世界最大の液晶パネル工場である堺工場を建設し、
総投資額は1兆円を超えた。
この堺工場がその後、稼働率5割の低空飛行が続き、
命取りとなった。

「液晶のシャープ」として短期間でトップに
駆け上がった成功体験が、
あまりにも大きすぎてそこから過信が生まれた。

その過信の中で液晶に集中を続け、
ライバルメーカーであるサムスンに破れ去った。

どんな優れたビジネスも「オンリーワン」で
あり続けることはできない。
必ず競合が出てくる。

選択と集中という戦略は、タイミングが重要。
集中しているビジネスがピークになるまでに、

次のビジネスの準備が必要だが、
今のシャープには液晶に代わる柱はない。

これはあらゆる企業に起こりうるリスクであり、
第二のシャープをつくらないためにも、
もっと私たちのビジネスを普及していく必要がある。


天崎拝

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布団ではなく、安眠を売る

蒲団ではなく、安眠を売る



シャッター商店街という言葉が聞かれる。
商店街の店がつぶれてシャッターが降りたままの店が並ぶ。
最近見かけなくなった店に、布団屋がある。
今時布団などは、大型のスーパーや通販で買える。

布団や寝具の大手企業として、
有名な西川産業という会社がある。

創業は、なんと1556年、450年前の江戸時代だ。
全国に直営店、チェーン店を350店持っている。
その西川産業が、この傾きかけたチェーン店を1000店に増やそうとしている。

なぜそんなことをしようとしているのか?


地方を中心に、高齢化が進み、健康ニーズがある。
眠りは健康の重要な要素であり、
布団店を眠りの相談所に変えようとしている。

実際、睡眠に不満を持つは、65%いるらしい。
そこでスリープマスターという資格を作り、
安眠の指導者を増やしている。

ストレッチ、アロマ、音楽、寝具の提案をする。
商品もオーダー枕、高機能寝具Airを発売。

Airはアスリートに人気で、
フィギュアスケートの羽生選手も愛用しており、
TVCMにも起用する。

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モノとしての布団を売るのは難しい。
しかし、安眠、快眠を提供すると新しい大きなマーケットが見えてくる。

どういう価値を提供できるかを考えることは、重要。

私たちビジネスマンは、どんな価値を提供しているのか?

例えば、経営者の課題解決のお手伝い。

単なる節税や利益の繰延などではない、
本業を支える事業、企業防衛という
ど真ん中の提案が必要だ。

老舗企業も進化を続けている。
蒲団からも学ぶべきことがある。


天崎 拝

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人生の試験

人生の試験


我が師、田坂広志多摩大学院教授から、
毎週、風の便りというショートメールを
頂いております。

非常に短いメッセージの中に、
深く、そして広い意味が込められています。

まさに、言霊というべきものでしょう。

今週のテーマは、

究極の「 人生の試験」

です。

まずはお読み下さい。

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 中学生や高校生の頃、国語の試験で
 次のような問題が出されたことを
 記憶しています。

  この文章によって、
  著者は、読者に、
  何を伝えようとしているのか。

 文章を読み、著者の意図を推し量る。
 そして、正しい答えを見出す。

 そのとき、我々は、
 その試験に合格点を得ることができました。

 しかし、一人の人間として道を歩み始め、
 歳を重ねるにしたがって、
 ときおり、
 人生において、この試験問題が出されているように
 感じることがあります。

 人生の中で直面する、様々な問題。
 仕事における失敗や敗北。
 生活における苦労や困難。
 人生における挫折や喪失。

 そのとき、ふと、心に試験の問題が浮かぶのです。

  この出来事によって、
  人生は、自分に、
  何を教えようとしているのか。

 そして、我々は、
 心の成長とともに、その答えに辿り着きます。

  この失敗は、自分の、この未熟さを教えてくれているのだ。
  この苦労は、自分の心の、この弱さを教えてくれているのだ。
  この挫折は、自分の生き方の、この過ちを教えてくれているのだ。 

 そして、我々が、
 そのことに気がつき、
 深い反省の時を経て
 心を新たに歩み出すとき、
 不思議なことに、気がつきます。

  人生における、一つの試験の
  合格証書。

 それを手にしていることに
 気がつくのです。

 田坂広志


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人生には、多くの出会いがあり、
多くの出来事があります。

素晴らしい出来事もあれば、
失敗、敗北、苦労、困難、挫折、喪失も
それ以上に多くあります。

それらの出来事をただの辛い思い出とするのか、
明日への糧としての貴重な体験としていくのか、
それは、自分次第だということです。

人生の試験と捉えることができれば、
あらゆることから、学びを得ることができるのです。


天崎拝

| 田坂広志に学ぶプロフェッショナルの哲学 | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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