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戦略とは実行である2  「大局観と集中力」

会社は現場に近いほど

日々の収益を考えなければならない。

現場のつらさがあります。

私はよく天守閣のたとえをするのです。

日本の城の天守閣に登ると、

立つ場所で見えるものが違います。

また、上から見れば物事の様々な関係がみえますが、

下の階にいれば遠くはなかなか見えない。


          ローソン社長 新浪 剛史





前回は、プロイセン王国、陸軍参謀総長の
ヘルムート・フォン・モルトケの言葉、

戦略とは、「長期的な行動計画」ではなく、
「絶えず状況を変えてゆくことで、
中心的な考えを変革すること」である。



・・・を引用し、戦略とは、山登りのような
スタティックで固定的な目標に向かうものではなく、
むしろ、現場からのフィードバックを迅速に取り込んで、
軌道修正し、より実行可能な形にしてゆくかが重要であること。

そして、そのなかでコアコンセプトや方向性も探って進めてゆく、
波乗りのようなダイナミックなプロセスであると述べました。

それでは、このダイナミックな動きを絶やさず、
波に乗り続けるように戦略を推し進めてゆくためには、
何が必要なのでしょうか。

私は、体験的に3つの要素が必要であると考えています。

1.大局観と集中力

2.柔軟性(素直さ、謙虚さ)と自然な形でのイニシアチブの禅譲

3.継続的な対話(フォローアップとモニタリング)



今日は、その一つ目、

大局観と集中力

について考えてみたいと思います。


私たちが、どんなに現場感覚を持って
深く熟慮した戦略であっても、
それらは机上で考えたものであり、
現場の人間の捉え方が同じとは限りません。

現場は、今この時に直面している状況、情報を
ベースに、比較的に短期的な視野で物事を捉えています。
ですから、現実から離れた視点からの戦略をすぐに
受け入れられないこともよくわかります。

例えば、戦争で言えば、眼前に敵のいる最前線で
戦闘を行っていますので、今この時の戦闘を考えるわけで、
短期的、近視眼的にならざるをえません。

しかし、戦争であっても、局所的な戦闘のみに
明け暮れていても勝利はありません。

より長期的な視点から、大局的、俯瞰的に
戦略を練り、それを実行してゆかねば、
戦争に勝利することはできません。

ですからまず、現状から離れ、
鳥瞰的に全体像を冷静に、客観的に分析し、
方向性を見定める必要があります。

ローソンの新浪剛史社長は、
これを天守閣に例えています。


会社は現場に近いほど日々の収益を考えなければならない。
現場のつらさがあります。

私はよく天守閣のたとえをするのです。

日本の城の天守閣に登ると、立つ場所で見えるものが違います。

また、上から見れば物事の様々な関係がみえますが、
下の階にいれば遠くはなかなか見えない。

ローソンの中にも私の視点に対して「何いっているんだ」
と思う人は多くいると思います。

しかし上から、多方面を見ないと、
5年10年の期間での大きなうねりを理解できません。

先手を打つのは社長の仕事だと思っています。

変革はもうかっているときやらねばなりません。

私は日本の経営を見てきて
「勝っているときにやっていれば・・・」
という失敗がずいぶんあった、と思っています。



社長も、戦略部門も、現実の問題と向き合って、
その解決や対応も考えていますが、
同時に天守閣から俯瞰的に、
長期的に世界を見る大局観が必要になります。

では、求められる大局観とは、なんでしょうか。


プロ棋士の羽生善治氏は、


棋士に求められる大局観とは、
具体的な手順を考えるのではなく、
大局に立って考える。
つまり、局面全体を見て判断すること。
無駄な読みを省略し、読まない心境である。

全体を見渡し、上空から眺めて、
全体像がどうなっているのかをみるためには、
余計なことを考えずに集中すること。

つまり、
唯ひたすら一つの考えを進めていく状態をつくることであり、
それなりの助走期間も必要となる。
準備の時間があって、
初めて深く集中して考えることができる。



と言っています。


羽生氏が一つの差し手を長考する場面を良く見ますが、
一手の決断をするために、
水面下で大局を見た膨大な思考があり、
それらを立体的にして、
思考に厚みを増してゆくことが
長期的な結果につながってゆくのだろうと思います。

羽生氏は、決断の基本は、
直感、読み、大局観
の組み合わせであると言います。

それでは、いかに準備し、深く考えるのでしょうか。

まず、考える対象が本当にやりたいこと、
わくわくすること、好きなことである必要があります。
そうでなければ、より深く、より長く集中はできません。

皆さんにも、時間を忘れるくらい没頭した
という経験があると思いますが、
そういった高度に集中する状態を、
スポーツ選手はゾーンに入るなどと言い、
社会心理学者のチクセントミハイは、フロー状態と呼んでいます。

チクセントミハイは、ロッククライマー、チェスプレーヤー、
外科医などの研究から、フロー状態に入る条件を8つ挙げています。



1.明確な目的 (予想と法則が認識できる)

2.専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。
(活動に従事する人が、それに深く集中し探求する機会を持つ)

3.自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。

4.時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更

5.直接的で即座な反応
(活動の過程における成功と失敗が明確で、
行動が必要に応じて調節される)

6.能力の水準と難易度とのバランス
(活動が易しすぎず、難しすぎない)

7.状況や活動を自分で制御している感覚。

8.活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。




要するに、

本質的な価値を信じる明確な目的、コンセプトを持って、
頑張れば手が届く、非現実的でない目標を設定すること。

それを自らがコントロールできる活動で実践し、
結果として成功と失敗が明確になること。


そのような戦略テーマに対して、
無我、無心の状態で集中して思考することができるのです。

そして長時間をかけて、
多様なテーマに取り組んでいくプロセスで、
集中を深めることによって、
深く物事を考察する力、
多角的な視野、
論理的に一つひとつ積み重ねてゆく能力などが
研ぎ澄まされ、洗練されてゆくのだと思います。



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