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一日一頁の行

私は、一日一頁分(三十二字詰十四行)以上の文章、

それも著述現行として印刷価値のあるものを

毎日書き続け、

第一期目標五十歳に及ぼうというものであった。


本多静六「私の財産告白」






本多静六氏は、
苦学の末、東京帝国大学教授となり、
百年の計で明治神宮、日比谷公園を造り、
国立公園の生みの親とも言われています。

渋沢栄一、安田善次郎、大隈重信、後藤新平ら、
トップ実業家の顧問として活躍しました。
25才から蓄財にはげみ、
40才にして百億円余りの資産を築きましたが、
その資産のほとんどを、独特のやり方で社会事業
に寄付しました。

本多氏がその人生を振り返った著作が、
「私の財産告白」です。

その中で、彼の様々な資産形成の哲学が語られる中で、

一日一頁の行

を生涯続けたことについて触れています。

一日一頁の行とは、
毎日、448文字の文章を書き続ける、
それも著述原稿となるレベルの文章を書き続けると
言うものでした。
著述原稿ですので、本多氏は、
それをアルバイトと読んでいました。

私は、この継続の行への取り組みについて
非常に共感しました。

本多氏は、これについて次のように言っています。

私は、一日一頁分(三十二字詰十四行)以上の文章、
それも著述原稿として印刷価値のあるものを毎日書き続け、第一期目標五十歳に及ぼうというものであった。

これには、貯金と同じようにあくまでも忍耐と継続と
が大切で、最初はずいぶん苦しかったが、
断然やりぬいた。


確かに、毎日書き続けることは、
毎晩、ジョギングやウォーキングを続けている方と同じで、
一つのトレーニングです。
しかも、著述原稿として販売できるレベルのものを
書き続けるというのは、
相当にハードなトレーニングであると言えます。

実際、旅行などで、家を空けることもあるわけですが、
それでも自分に課した継続のノルマにこだわったそうです。


一週間旅行すると七頁分も溜まる。
あとの一週間は一日二頁分宛てにして
取りかえさなければならぬ。

年末俗事に煩わされて時間を食ってしまうと、
翌年からは元旦早朝に学校へ出かけて行って、
十枚、二十枚の書き溜めさえやった。

次第に慣れ、だんだん面白く、
仕舞いには、長期旅行をするのに、
いつも繰り上げ執筆ですまされるようになった。


そして、この継続の中で、
本多氏は、病に倒れるという大きな壁に
突き当たりました。


ところが、四十二歳のとき、
腸チフスにかかって赤十字病院へ入り、
三十八日間この「行」を休まされてしまったので、
それを取り返すために一日三頁分宛に改め、
退院の翌日から再び馬力をかけた。

そうしてこれがいつしか新しい習いとなり、
一日三頁分、すなわち、
一ヵ年千頁というのが、
知らず識らずの中に第二の取り決めになってしまった。

もう第一期限の五十はとうに過ぎ去ったが、
八十五のいまもってこのアルバイトを続けているので、
つまらぬ本も多いながら、
中小三百七十余冊の著書を生み出すことができたのである。



大病で、行を休んだことを挽回するために、
一日三頁に増やして、書き続けました。
それが習慣化して、
さらに書き続ける量が増えてしまったそうです。

歯磨きや洗顔、入浴と同じで、
習慣化したものは、
ごく自然に出来てしまいますし、
逆にやらないと気持ちが悪くなるものです。

習慣は第二の天性という言葉がありますが、
まさに、この行を通じて、
文章を書くことを第二の天性とし、
著述業も自身のビジネス書にしてしまいました。
その結果、
生涯に370冊以上の著書を上梓することとなります。


私たちも、日々いろいろな経験、体験をしており、
そこから学ぶこともうこともたくさんあります。

それを、そのまま自分の記憶に留めるのか、
文字にして残すかは、大きな違いになります。

それに、私は活字中毒者で、毎日、本を読んでおり、
毎週10冊、年間500冊は読んでいると思います。
その本から学ぶこともたくさんあり、
感じたことや気づいたことをメモしています。

これも、書いておくだけにするのか、
それを誰かに伝えるということには大きな違いがあります。

インプットしたものを文字や言葉にして
アウトプットすることは、
自分の頭の整理にもなりますし、
それが本当に理解するということにつながります。

本多氏に習って、
一日一頁ずつ、
心に響いた言葉、成功や失敗の体験、
そこから学んだこと、反省したことを
書き綴ってゆきたいと考えました。

それは、一日ひとつの物語を語ることにもなります。

この物語が、毎日ひとつづつ、
増えていくことは、
私自身の財産にもなります。
更に、普遍化して、他の人にも、
使える材料にすることを意識して
書き連ねたいと考えました。
書き続けること自体に、
持続力、継続力が必要ですが、
その内容自体にも持続力を持たせたい
と考えています。

この行の継続と蓄積が、
自分が生きてきた証、
仕事をしてきた証として、
一人でも多くの人のお役に立ち、
また、それらを次の世代の方々に
残すことが私の使命ではないかと
考えるに至りました。

稚拙な文章の連続となると思いますが、
お付き合い頂ければ幸いです。




 
私の財産告白私の財産告白
(2005/07/10)
本多 静六

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