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創業と守成、いずれが難しいか

   創業は難きに似て易く、

 守成は易きに似て難し。


 吉田松陰



【訳】
 事業を新しく始めることは難しいようで、
 実はやさしいことである。

 創業の後をうけて、
 その成立した事業を固め守ることは
 簡単なようで、実は難しいことである。
 


創業と承継はどちらが難しいかという話です。
私も、海外でどちらも経験しましたが、
確かに、ゼロから始める方が、
思ったようにできるという点では、
創業の方がやり易いと言えます。

特に参考になるモデルがある場合、
それをどうやって導入してゆくかを
考えることは困難なことではありません。

ただし、私の行ったメキシコのように、
そのマーケット自体が、
全く日本と異なっている国で、
一から日本人だけで会社を興すとなると、
かなりのモディファイが必要となります。

ですから、予想以上に、
相当な準備と柔軟性が求められますので、
決して簡単なことではありません。

逆に、
守成、つまり出来上がった組織を
承継する場合は、既にあるものを
どう継続するかということですから、
一見易しそうに見えます。

しかし、
これも私の経験ですが、
創業8年目のポーランドの会社
のように、創業以来赤字が続き、
経営が決して順風満帆でない場合、
ただこれまでの経営を承継するわけ
にはいきません。

これまでのやり方が、
おかしいので経営が傾いているわけで、
どこがおかしいのか、
何を誤っているのかを
診断しなければなりません。

そして、多くの場合、
打ちての失敗よりも、
むしろ人の問題が大きく出てきます。

簡単に言えば、
リストラ、リプレイスせざるを得ない
人が多く存在するということです。

いくら組織や仕組みを変えようとしても、
人が変わらなければ、
何も変わらないということになります。

ですので、
ここにメスを入れるところから
始めなければなりません。
これは、決して容易なことではありません。

ここの人の力量、会社に対する貢献はもちろん、
背信行為などを行っていないか、
そもそも仕事ができるのか、
やる気があるのか、
など徹底して見ていかねばなりません。

私もポーランドでは、
こういった人事の問題、
組織づくりに1年半ほど時間を費やしました。

その間にも、業績をあげる責任もあり、
また人の採用、既存メンバーの維持など、
全てをリストラと同時並行で進めなければ
なりません。

穴の空いた船を、
航行しながら修理し、
それも乗客を増やしながら
航路を進むようなものです。

沈没しないように、
いかにこれを成し遂げるかは、
並大抵のことではありません。

こう考えると、
創業と守成いずれが、
難しいかという質問には…

いずれも難しい

という答えになります。

ただ、その難しさの種類が異なるので、
同じ苦労ではありません。

一方で、
共通してることもあります。

それは、いずれも力量が試される
チャレンジであるという点では、
面白いということ。

また、周到な準備と大胆な実行が必要である
という点も、共通しています。

創業と守成、いずれも難き。
しかし、
いずれもしんどい分だけ、
やり甲斐も大きいと言えます。

チャンスがあれば、
是非チャレンジして下さい。

天崎 拝


吉田松陰一日一言吉田松陰一日一言
(2006/12/22)
川口 雅昭

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