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イノベーションの作法作法 3.プロトタイピングで発想するIDEO

イノベーションの作法

3. プロトタイピングで発想するIDEO




シリコンバレーのデザイン・コンサルティング会社の
「IDEO」をご存知でしょうか?


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IDEOは、ビジネス・ウィーク誌で、
2005年~2007年に、
世界で最もイノベーティブな企業」に
デザイン・コンサルティング企業として、
初めて選ばれた企業です。

IDEOは、1991年に創業し、人や生活に根ざした発想で、
ビジネス、教育、ヘルスケア、社会テーマなど
幅広い領域で活躍しています。

IDEOは、アップル社の最初のマウス、
PDAのパームVや無印良品の壁掛け式CDプレーヤー
などのデザインで脚光を浴びました。

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IDEOの「デザイン」とは、
どんなものでしょうか。

IDEOの日本代表、リャン・サンジン氏は、
こう言います。



私たちはモノを作り出す、
デザインする会社だということです。
具体的には、私たちはデザイナーとして、
新しい製品だけでなく、
企業の戦略、サービス、コミュニケーション、
マーケティングをデザインすることで、
お客様の要望に応えています。


この具体的な例がサムスンです。

サムスンは、IDEOのアプローチを吸収するため、
1990年代後半に、シリコンバレーのIDEOの本社隣に
スタジオを建てたほど、力を入れています。

両社は、1997年から新しい商品、サービスの
開発プロジェクトに取り組んでいます。

そして、
デザインや新たなサービスの改革だけでなく、
内部の組織の変革まで関わっているそうです。

では、
なぜサムスンや多くの企業は、
IDEOに魅力を感じているのでしょうか。

IDEOのユニークさは、
その開発の5つのステップです。


すなわち、

STEP1 理解する

クライアントの要望や制約条件を理解することです。



STEP2 観察する

隠れたニーズを察知すること。
IDEOは、イノベーションは、
見ることから始まると考えます。
そして、もしも…さえすれば、何ができるかを
発想することが大事だと言います。



STEP3 プロトタイプで視覚化する

全く新しいコンセプトとそれを使う顧客の姿を
目に見える形で描き出すことです。
プロトタイプを作り上げ、
ビジュアルにすることです。



STEP4 評価し、ブラッシュアップする

短時間でプロトタイプを作り、
それを繰り返し評価し、練り上げていきます。
どんどん改良を加えていくのが前提に
なっています。



STEP5 実現する

アイデアを商品化し、サービスを現実化します。


この5つのステップの中でも、
特に、「プロトタイプで視覚化する」という
プロセスが、画期的なのです。

IDEOのメンバーは、
皆子供のような好奇心や熱意を持っています。
それが、IDEOの第二の天性であると言います。

アイデアワークも、まるで遊びのように、
試行錯誤を繰り返しながら、
プロトタイプをどんどん仕上げて行きます。

例えば、
ブレーンストーミングをしながら、
こんな感じでどんどんプロトタイプを
サッと作ってしまいます。

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ではなぜ、
プロトタイプを大事にするのでしょうか。

それは、

優れたプロトタイプが、
アイデアを伝えるだけでなく、
人を説得する


…からです。

IDEOのリャン氏は、こう言います。

プロトタイプをたくさんつくって、
スピーディーにマーケットに
投入していくことが大事です。
実は、こうした簡単でもいいから、
形にするという”Make it tangible”
というのがIDEOの特徴の1つなのです。



プロトタイピングとは、
簡単に言うと「つくりながら考える」ことであり、
つくることで考える」ことでもあります。

つまり、
考えたらまずつくってみるということ。
つくることで考え、つくりながら考える。


これは、
商品やサービスだけではありません。
企業の戦略も同じです。
いきなり、大きな打ち手を打つのではなく、
はじめは小さく実験する。
トライアルして仮説を検証するという
プロセスが必要です。

ところが、
意外に小さくすぐ始めるということが、
意外にできないことが多いのです。

多くの場合、
セオリー通りに、
まずは準備周到にコンセプトを磨き上げ、
それから作り上げようとします。

コンセプトが不完全な場合は、
まだ商品は作るべき段階ではない、
という考え方が一般的なのです。

なぜでしょうか。

それは、
アイディアやコンセプトができたら、
すぐに試して見る
ことです。

しかし、
そうしてつくったものは、たいてい失敗します。
それが大事なのです。

その失敗から多くを学んで、
素早く成功に結びつけることができる
のです。
失敗することで、コンセプトを
洗練させていく方法
といってもいいでしょう。

つくらなければ、やってみなければ、
机上で考えているだけでは、
何もわからないのです。

人は、失敗からこそ学ぶことができるのです。


天崎 拝


◆今日出逢った素敵な言葉◆


考えたらまずつくってみるということ。

つくることで考え、つくりながら考える。

IDEO



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