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風の便り 「知識という錯覚」

 風の便り 「知識という錯覚」



毎週末に、
私の師匠である、
多摩大学大学院、田坂広志教授から
風の便りというメールを頂きます。

毎回送られてくる短い文章の中には、
非常に深い意味が込められています。

このような文章が書けたら、
と思いつつ、拝読しております。


風の便り

今回のテーマは、
「知識という錯覚」です。

読みながら、
自分自身にも、
当てはまるのではと、
反省しきりです。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「知識」という錯覚



 プロ野球の大打者であった落合博満氏が、
 テレビで、試合の解説者をしていたときのことです。

 その日のピッチャーは、
 切れ味の良いフォークボールが決まり、
 三振の山を築いていました。

 それを見たアナウンサーが、聞きました。


落合さんなら、
あの鋭いフォーク、どう打ちますか。

その質問に対して、
落合氏は、答えました。


あのフォークを打つことは、できますよ。
あの球は、鋭く落ちるから、
落ちてから打ったのでは、打てない。
だから、落ちる前に打てば、良いんですよ。


この話を聞いた瞬間、
思わず、「なるほど」と納得しました。

しかし、すぐに、
この話の怖さに、気がつきました。

打撃の奥義を語った、その見事な解説に、
思わず、自分でも、
そのフォークが打てるように感じてしまった。
その錯覚に気がついたからです。

そして、それが、
我々が、いつも陥る錯覚であることに、
気がついたからです。


深い智恵を、単なる知識として学び、
その智恵を、身につけたと思い込む。


我々は、いつも、
その錯覚に、陥ってしまうのです。


田坂広志


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私たちは、本を読んだり、
人の話を聞いて、
なるほどと共感したり、
役に立つと感じた言葉や話を
メモしたり、記憶して知識
として持ちます。

そして、
誰かと話をしている時に、
その話は知っている、
本で読んだ、聞いたことがある、
などと言ってしまいます。

しかし、
知るということ、
分かるということは、
言葉を聞いてことがある
だけでは意味がありません。

本当に、
知る、分かる ためには、
それを知識として持つのではなく、
自分で実行してみなければなりません。

落合氏のいうフォークボール
の打ち方も同じです。

理屈や知識としては、
分かった気になりますが、
実際に自分がそれを体験しなければ、
本当の意味での知識や智恵とは、
なりえないのです。

単なる錯覚に過ぎないのです。

陽明学の開祖、
王陽明は、

知行合一

と言っています。

つまり、
知るということは、
行動することなのです。

知識は、
それを自らが実行し、
体験することで、
初めて本当に知ること、
分かることができる


のです。


天崎 拝



◆今日出逢った素敵な言葉◆


深い智恵を、

単なる知識として学び、

その智恵を、

身につけたと

思い込んではならない。


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