プロの学校

なんでもできる平均人(ジェネラリスト)より、これが強みだというプロフェッショナルを目指せ! プロの自分をつくる極意を伝授。 成長を続けるための「心・技・体」入門。

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

| スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

獺祭の逆境経営に学ぶ

獺祭の逆境経営に学ぶ



獺祭(だっさい)という
日本酒を知っていますか。

20141019181059d17.jpg



旭酒造という酒蔵の酒です。
山口県岩国市の山奥で、
1770年創業の小さな酒蔵。

 
この「獺祭」という酒は、
テレビCMもなく、
量販店やコンビニでは売っていません。
東京の日本料理屋でしか見かけません。

酒の銘柄はただひとつ、獺祭のみ。

しかし、
2013年、「獺祭」の出荷数量は、
純米大吟醸では全国トップ。

この一ブランドを磨き上げて、
海外展開を始め、すでに約20ヵ国で
販売しているのです。

何故、この田舎の造り酒屋が、
これほど成長したのでしょうか?

旭酒造の三代目、桜井社長は、
父親から勘当され、
酒蔵を追い出されていましたが、
父親の死とともに後を継ぎました。

しかし、
折からの焼酎ブームにおされ、
日本酒市場は縮小して、
売上は急減し、潰れかけていたのです。

そこで、
瀬戸際に立った櫻井社長は、
こう考えました。


死ぬか生きるかだ。
だったら、やれることをやってみよう。

目の前にある常識をすべて疑い、
まったく新しい旭酒造に生まれ変わろう。

瀕死の状態ならば、
失うことを恐れる理由などない。



そして、
背水の陣で何もかも変えることを決めたのです。

まず、小さな酒蔵であることを
どのように強みにしていくのかを考えました。

小規模な仕込みでないと高品質が、
保ちにくい大吟醸に切り替えて、
クオリティーの高い大吟醸を
それなりの価格で提供するよう方向転換したのです。

しかも地元では勝てないので、
遠く離れた東京の都心部で展開することに決めました。

つまり、
勇気を持って、
「普通」であることを捨てたのです。



ちなみに、
『獺祭 磨き その先へ』
という選りすぐりの酒は、
720mlで、32,400円もします。

201410191811012c0.jpg


そこそこ、いい酒の越乃寒梅の大吟醸でも、
4000円弱なので、破格に高い価格です。

それでも、2ヶ月待ちの状態で、
クオリティーの高いブランドになっています。

しかし、
ここに至るまでには、
相当の苦労がありました。

日本酒の仕込みは、
どの酒蔵でも伝統的に杜氏という職人が
仕込むものと決まっています。

ところが社内改革に反対して、
杜氏がやめてしまったのです。

新しい杜氏を雇って、大吟醸造りを始めるが、
たくさんの失敗を繰り返し、

結局、
今の杜氏に任せていても
大吟醸はできなかったのです。

そしてついに、
「酒造りに対する権限は杜氏が持ち、
経営陣は口を出さず販売に徹する」
という日本酒業界の掟を破って、
「技術情報は社長が集めて、
社員でそれを実行する」
という生産体制に切り替えます。

清酒業は、伝統的に杜氏という
職人文化によって支えられてきたものを、
杜氏がやっていたことを集団で行い、  
データによる管理を始めました。

職人技をどこまで、社員が再現し、
マニュアル化、数値化できるか、
ということを徹底していきます。

これは、
清酒業の何百年の歴史の中で、
誰もやったことのない革命でした。

伝統的な既成概念を打破しており、
相当に批判も受けました。

そして、
美味い酒造りの本質は変えることなく、
何が何でも守り抜く。

一方で、その大事なものを守り抜くために
変わることを恐れないという、
新しい伝統を築こうとしたのです。

当たり前だが、
100年企業でも、
何もしなければ、事業は継続しないものです。

美味い酒を造るという本業は変わらなくても、
その中身は常に進化し続けているということです。

セールスも同じで、
それぞれのセールスには技があり、
ある意味職人芸的なものがあります。

しかし、
その人しかできないとなると
組織は強くならないし、拡大もしないのです。

職人技のスキルをどれだけ言語化できるか、
どこまでデータ化や視覚化し、
皆が吸収できるか、
を考えていく必要があるのです。



天崎 拝 


関連記事
スポンサーサイト

| プロフェッショナルマネージャーの作法 | 08:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT















非公開コメント

TRACKBACK URL

http://amazaki777.blog87.fc2.com/tb.php/675-353d737b

TRACKBACK

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。