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消えていくダイエーに思うこと

消えていくダイエーに思うこと

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イオンは傘下のスーパー、ダイエーを来年1月1日付で
完全子会社にすると正式に発表しました。

これにより東証1部のダイエーは12月26日付で上場廃止になり、
ダイエーの屋号もついに消えてゆくこととなります。

戦後の日本に、流通革命を起こした中内功のダイエー帝国が、
完全消滅する。このことは、スーパーマーケットの時代が終わる象徴的出来事です。



西のダイエーに対して、東のイトーヨーカドーは、
なぜ、厳しい中でも今も生き残っているのでしょうか。
ダイエーとヨーカドーの成否を分けたものは何なのでしょう。

ダイエーは、過剰な借り入れをしてでも、土地を所有して店を作り、
ヨーカドーは、逆に建物を賃借して店を作ったところだと言われています。

実際、
中内氏の書いた「わが安売り哲学」で、

店を出すときには必要面積の倍の面積を買い、
店を開店してから余った分を売る。
そうすれば、ダイエー開店後の隣地は商業地として利用価値が上がり、
余剰の土地は大幅に値上がりしているから、膨大な差益が出る


と豪語していました。

つまり、
ダイエーは、デベロッパーを本業にし、
ヨーカドーは、あくまでも小売業としてのビジネスに徹していた
という違いだというのが定説であり、それは事実なのでしょう。

しかし、もう一つ大きな違いがあると思います。

ダイエーは、どんどん新たな地域に新店を作ることを最優先にしていました。
大型店舗を出して売上が上がると、そこから上がる利益を次々に新たな地域に
投下して進出していくことを続けたのです。

1990年ごろまで、驚異的な出店ラッシュが続きますが、
一方で、既存店は、どんどん老朽化し、時代遅れになり、
かつての一番店は、他社に顧客をとられ、結果、赤字に転落した訳です。

ダイエーの経営再建にあたって、赤字店の閉鎖が最大の問題になっていましたが、
そのほとんどすべてが一度つかんだ顧客を他社に奪われ、
マーケットを守り抜けなかった店舗でした。

イトーヨーカドーは、その真逆をやっていました。
ヨーカドーは、一度掴んだ顧客を徹底的に守り抜く執念があります。

例えば、足立区の亀有をターゲットにして、
イトーヨーカドーは、4回もスクラップ&ビルドを繰り返して、
最先端の大型店に変え続けました。
一度店を出して、いいマーケットだと判断した地域は、
絶対に手放さず、地域を永遠に自社の商圏として確保しようとする
地域一番店への執念があるのです。

『目先の利益』を追わず、短期の利益を犠牲にしても長期の利益を求める
という堅実な経営であり、スクラップ・アンド・ビルドを続けながら
増益を続けることのできる体質をつくった
のが、本当の勝因なのです。

既存顧客を深掘りするところが、ユニクロのチェーンストアをやめて
個性的な店づくりをして、地域一番店を目指すという、
農耕型経営への戦略転換とよく似ています。

私たちも、新規開拓を続けて既存顧客を増やし、
中長期的に既存顧客を耕していく、狩猟型経営と農耕型経営の合わせ技で、
成長していける組織づくりが必要のなるのはないでしょうか。


天崎 拝
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