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高倉健というプロフェッショナルの生き様

高倉健というプロフェッショナルの生き様

映画俳優の高倉健さんが、
悪性リンパ腫で亡くなった。83歳だった。

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安倍首相が、高倉健さんに国民栄誉賞を授与するらしい。
不器用で、武骨で人間味あふれる男の生き様を
スクリーンやテレビで見せ続けた役者だ。

ちなみに、出演映画数は、205本。
東映に入社し、「日本侠客伝」「網走番外地」などの
任侠映画シリーズでクールなやくざ役を演じトップ俳優となった。
「死んでもらいます」のセリフは流行語になった。

東映とぶつかって独立し、完全に路線変更して、
「幸福の黄色いハンカチ」で不器用な生き方しかできない
刑務所帰りの男を演じ、主演男優賞を受賞。

俳優としてのプロ魂を感じるエピソードとして、
幸福の黄色いハンカチで、刑期を終え出所した直後の食堂で、
ビールを深く味わうように飲み干した後、
ラーメンとカツ丼を食べるシーンがあるが、
本当においしそうに食べる。
一発でOKになり、あまりにも見事だったので、
山田洋次監督が尋ねると

この撮影の為に2日間何も食べませんでした。

と言ったという。
まさに一つの演技にかける役づくりはプロフェッショナルだ。

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また、ラストのたくさんの黄色いハンカチが旗のように
ひるがえっているのを見て、映画初出演の武田鉄矢が泣くシーンで、
1週間毎日ハンカチを見ているうちに涙が全く出なくなった。
それに気づいて、撮影の直前に高倉健さんが小さい声で、

長い間世話になったな。東京に帰っても体に気をつけて、
しっかり生活するんだぞ。楽しかったぜ。

と言ってくれたので、思わず号泣して、
そのシーンもOKになったそうだ。

これもプロとしての気遣いだろう。
役づくりを徹底研究しているからできることだ。

そして、誰に対しても礼儀正しく、
真摯な態度で接する。照明や小道具の人まで、
スタッフ全員に気を配る。
ある撮影現場で、スタッフの一人に「妻が大ファンで……」
といわれた健さんは、彼の家を突然訪問し、
スタッフの妻に「高倉です」と会いに行くほど
心憎い気配りをする人だった。

高倉健さんはこう言う。

俳優は「生き方」が芝居ににじみ出るものだ。
ふだんどんな生活をしているか、
どんな人とつきあっているか、
何に感動し何に感謝をしているか。
そういう個人の生き方が、そのまま芝居に出る。



ぽっぽや、あなたへなど、
これまでの彼の作品の多くは、
まっすぐに生きる不器用な男。

まさにそれが、高倉健の生き様そのものだということだ。

これは、私たちも同じではないか。
普段の生き方が仕事に出るのかもしれない。

天崎 拝


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